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September 10, 2005

衆議院選挙の前夜に

明日は衆議院議員選挙の日ですね。テレビを見ていると今回の選挙は今までにない盛り上がりを見せているようですが、不思議なことに土曜日の今日家にいて、派手な選挙宣伝の声を聞くことはなかったのです。最近はあまり宣伝カーで候補者の名前と「お願いします」を連呼するということはなくなったのでしょうか。あとで知ったのですが、どうも近くの駅にはどこかの党首が来ていたようですし、私も同じく駅頭で別の候補者を見かけました。宣伝カーで街中を回るより、駅頭の人が集まるところでじっくり語るように候補者の選挙活動のスタイルも変わってきたのでしょうか。

こうして盛り上がっていると言われている今回の選挙ですが、逆に関心がない、という人もいるでしょう。政治に興味がないと言う人、誰にしたらいいのか、何が問題になっているのかよくわからないという人、自分たちが投票したところで政治は何も変わらない、誰が当選しても同じ、という人などなど……。或いは自分に政治は関係ないと言う人もいるかもしれません。

が、本当に関係ないのでしょうか? 自分は自由に生きているのだ、と言ってみたところで、この日本という国に生きている以上、国の法律や制度の影響を受けずにはいられないのです。一番わかりやすいのは税制でしょう。国全体の利益、福祉を理由に所得税が大幅に増税されたら、働いても働いてもそれは自分のお金になりません。或いは消費税が増税されれば、今ほど気軽にものを買えなくなってしまうかもしれません。こうしたことが私たちのライフスタイルに影響を与えないはずがありません。

自分はどのように生きていきたいのか。或いは自分の愛する人とどのような家庭を築いていこうとするのか。それを真剣に考えるならば、少しでもその自分のライフスタイルを実現してくれそうな政治家や政党を選ばなければなりません。どうせ変わらないからと選挙を棄権することは、自分たちの人生を捨てて、他人の手に委ねてしまうのと同じことです。明日選挙に行くのを考えていないという人には、是非、自分のこととして、自分の未来を掴むために、是非参加してほしいものと思います。

実際には今回の選挙は誰を選べばいいのか、難しいと言えますね。ただ、小泉首相が、あのように総論賛成各論反対の自民党議員を公認せずに追い出してしまったことを考えると、結局は一人一人の議員の行動は党の影響下にあるということでしょう。とすれば、現実的にはどの政党に賭けるか、というのが今回の選挙ということになるでしょうか。自らの強い信念をどこまでも押し通そうとする小泉自民党か、政権交代によって国民のための政治を取り戻せると訴える民主党か、或いは暮らしの充実と平和を叫ぶ共産党や社民党か、それとも……。私も地元の候補者のホームページや各党のマニフェスト等を見ながら今悩んでいるところであります。

ところで、明日の衆議院議員選挙にはちょっとした楽しみがあるのをご存じでしょうか。選挙会場に一番に到着した人は、投票箱の中身を確認する権利があるのです。一番に行くと、中身が空かどうか確認して下さいと言われ、確認することになるのです。その確認を終わってから投票、ということになります。これがしたいばっかりに早くから並んでいる人がいると聞いています。私も一度やってみたいと思っているのですが……どうも日曜の朝は早起きできないようです。

それともう一つ、明日の選挙会場では小選挙区、比例区の衆議院議員選挙に加えて、最高裁判所裁判官の国民審査というのがあります。これは最高裁判所の裁判官の名前が書いてある紙を渡され、もし罷免したい裁判官がいたら、その裁判官の氏名の名前の上にある欄に「×」をつける、というもので、国民が直接に国の機関に携わる人の人事権を行使できる、他の国にも例のないユニークな制度です。

と言っても、日本の場合は、最高裁の裁判官の名前なんて殆ど知らないのが普通ですし、ましてどんな経歴があり、どんな事件を担当したかなどわかりませんから、別に辞めさせる理由がない場合は何も書かなくていいのです。が、私がこの制度について知ったのは高校の時でしたが、その時社会の先生が教えてくれたのは、この紙を渡された人は何か書かなければいけないと思って、でもわからないので大抵は一番最初に名前が載っている人につけることが多い、従って、リストの最初に名前が載った人は罷免される可能性が高くなる、ということでした。もしかしたらその人は一番いい裁判官かもしれないのに……。なのでわからなければこの紙は何も書かずにおくことにしましょう。

この国民審査制度、何故最高裁の裁判官だけなのか、きっとそれなりに法源があるのでしょうが、どうせなら行政の長である内閣総理大臣(首相)や、国会を運営する衆参両院の議長などにもあると政治はもっとスリリングでおもしろくなるのではないかと思ったりもします。(この制度について、そして今回リストに名前が載る人の経歴について「忘れられた一票」というページに詳しく書かれていますので、ご関心のある方はどうぞ。)

そんなこんなの衆議院総選挙ですが、果たしてどうなるのでしょうか。開始まであと7時間余り。自分の人生の為に、必ず行きましょう。

それでは、また。

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Comments

そうか、今日は衆院選。ちょっと争点を考えてみようかな。郵政民営化ってそんなにみんなが望んで゜いることなのか?小泉さんによると民営化すると無駄がはぶけて、税収が増えて国の借金も減るんだって?この深刻な財政赤字は小泉さんの在任中に減るどころかさらに増えたんだけど、その財政赤字をなんとかしないことには、少子高齢化で破綻しそうな年金問題の解決もないんだって。だから民間にできることは民間に任せて、サービスの中身を良くして、法人税などをとって税収をあげればいいんだって。ふーんそうかなるほどね。パチパチ、拍手なんてね。でも本当にそんな単純なものなのかな。今の郵政公社は黒字で、無駄な公務員はなくせなんて言うけれど、その郵政職員の給料に国の税金なんて1円も使われていない。それどころか国庫納付金だってある。もちろん法人税はないけれど。郵政職員の所得税等はもちろんある。諸外国はどうかって言えば、アメリカも含めてほとんど郵政は公共性のゆえに公有なのだ。ニュージーランドは小泉改革と同じことをやろうとしたが、過疎地などに廃止される郵便局が増え、都市部以外の住民の不満が高まり、また国営に戻そうかなんてなってるって言う。つまり小泉改革の失敗を見るような例だ。それからドイツは成功例のように言われるが、その実態はドイツポストは海外部門への進出で黒字になっているだけで成功とは言えないという。それなら日本の郵政民営化っていったい何やってことになる。過疎地の郵便局はなくさない。基金も設けるなんていうけれど。民間になった郵政会社は黒字になって初めて、小泉の言う税収となるんやろ。株主にも配当をあげれるんやろ。自分が経営者になったとして考えてみれば、完全民営化後の株主総会で株主に解任されないよう、ちゃんと利益をあげなくてはならない。儲からない局はお荷物として切り捨てていくのはニュージーランドのように切り捨てていくのは目に見えている。基金なんてそれを十分なほど設けるとすれば、そこから税収をあげて国庫をみたすという小泉の目的からして矛盾するし、だから法案には郵便局をなくさないという法的担保は実はどこにもない。減った分の一部はコンビニなどに委託するというが、ぼくの今の勤務場所から一番近いコンビニまで二時間近くかかるように、日本全国そんなところはいたるところにある。それにフランチャイズ制のコンビニは本部だけが儲かるシステムで個々の店は、立地条件等で盛衰が激しく、つぶれる店も多く、そもそも過疎地には向いていなく、たくさんある都会ではなるほど利便性があがる面もあるけれど、過疎地等の田舎の住民はきりすてられてしまう。またコンビニ等の片手間の業務で郵便局のすべてのサービスをカバーできるものでもない。国鉄の民営化で地方路線が次々に廃止となって過疎地等と都市との落差が大きくなり、また利潤追求一本やりの体質を生んで、今年は何年か前の事故の反省が口先だけだったことを証明するごとく福知山線の大事故を生んでしまったような弊害を生んだことを思い出させられる。およそ、資本主義社会での公的部門はそもそも、不採算部門を受け持つからこそ公共的役目を果たしていたのだ。国鉄も実は、その赤字によってこそ公共性が守られ、都市部と過疎地の落差を埋め、その必要な赤字によって社会全体を支えていたのだ。それが今度は道路公団まで民営化されるという。たしかに資本主義にかこまれた公的部門は汚職や権益や無駄といったことも生まれやすくそこをつかれた形だが、これではこんご儲かるところしか道路をつくらなくなってしまう。そうすると過密地帯と過密地帯をつなぐような道路しかできなくなり、ますます都市と都市との間ばかりが便利となって、都市は過密化し、公害やごみ問題や地価高騰や都市問題は深刻化することとなる。結果はたとえば先日、東京では豪雨で水害が襲ったが、地下の貯水施設が未完成で被害が防げなかったというが、この未完成の理由も地価も高騰し用地買収が思うようにいかなかったからという。そのように都市の過密化も道路やその他の交通も都市にばかり集中して都市ばかり利便性が増すこととの悪循環になってしまう。これも市場原理にのみまかせればそうなってしまうのだ。いっぽう道路公団は民営化されてしまえば、儲からない過疎地なんかへの投資なんか株主にも納得されず、結局、過疎地はますます不便になり、そんなところに住めない、雇用もないとみんな都市へと出てしまうことになる。結局、過疎地のコミュニティは崩れ、過密地はますます過密となって都市問題、過疎地はますますさびれてコミュニティ破壊でどちらも住みにくくなってしまう。郵政改革も同じことだ。郵便局も道路も鉄道もコンビにも就職口もない過疎地はますますコミュニティが破壊されていくことに結果しよう。そして郵便貯金等の国民の資金はアメリカのはげたかファンドや国内の金融資本のターゲットになっていくんだろうな。まあ個人的には「みずほ」の株主だからその株価が上がっていいけれど、庶民の公平な立場からすると郵政「改革」とやらはおかしいと言わざるをえないね。それにその小泉改革の影にかくれて、民主的で平和的な憲法、まさにそれがあったからこそ日本は戦後平和の中で復興することができたと思うけれど、その憲法が変えられようとしていることとか、年金・雇用その他大きな問題が見えなくさせられているような気がしてならない。そのことも大きな問題だろう。そんなことを考えて今日の投票には行こうかな。

Posted by: K・IKGY | September 11, 2005 at 04:01 AM

K・IKGYさん、コメントありがとうございます。

そうなんですよね。小泉さんは郵政民営化によって公務員を削減、それによって様々な政策が可能になると言いますけど、どうも問題はそんなに簡単じゃなさそうですね。

テレビのインタビューなどで、JRも民営化してよくなったからいいんじゃないか、と言う人もいますけど、確かに駅員のあたりとかはよくなったかもしれないですけど、地方では一杯消えた路線があり、それから、多分、JRになってからですよ、大きな鉄道事故が増えているのは。それに運賃も安くならないし。。。

そんなことも併せ考えると、小泉さんの言ってることも野党の方々のおっしゃってることも、どちらも理論上の話、という感じがします。やってみなければどうなるかわからない。ただ、JRのことやコンビニのことを考えると、都市と地方では結果が異なるんだろうな、とは感じますね。

さて、どうしますかね。そんなことを考えながら、これから行ってきます。

これからもよろしくお願いします。
ありがとうございました。

Posted by: タンゴ黒猫 | September 11, 2005 at 10:16 AM

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