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July 05, 2006

北朝鮮のミサイル発射

今日は『原典 ユダの福音書』の話の続きを書く予定でしたが、やはり心騒ぎますね、北朝鮮からのミサイル。なので、今日は今この件について感じることを綴っておくことにします。

何にしても、危機感はありますよね。今日の未明、まだ私たちが寝ている時間に3発、そして私が出勤途上にある時に3発、更にまだ会社で働いていた夕方に1発。私たちがどこで何をしていようと、いつでも日本を攻撃、破壊できると言わんばかりではないですか。何とも恐ろしいことです。テレビでは今も普通にいつもの番組を流していますが、こんなようでは明日はないかもしれないのです。

日本人は平和ボケしているとはよく言われますが、実際にはこういう環境の中で生きていたのだということをもう一度認識する必要があると思います。例の、9・11の時も、アルカイダの次のターゲットが東京であったことは既に明らかにされています。明らかにされていても、危機感とは全く無縁のところで生きてしまっているのが今の日本人なんではないでしょうか。

一方、こんな挑発は許せないことですが、しかしだからと言って北朝鮮に対して強硬に出るのも、現にミサイルを何発も飛ばしている現状ではまた危険なことです。彼らが何を求めているのかはまだはっきりとはわかりませんが、何れにしても、1発でなく、何発も打つ程に、彼らは彼らなりに本気なのでしょう。本気というのは、こちらの対応如何で何をし出すかわからないということです。日本人の記者団がピョンヤンを訪れているという時期に、そして日本の朝鮮学校の子供たちが修学旅行で訪れている時にこうしたことをわざわざするのは、ある意味計画的と言えなくもありません。こちらの対応如何で彼らの生命を盾にとることができるわけですから。

一触即発、ということでは、私は以前にも紹介したキューバ危機の時のケネディ大統領のことを思い出します。大統領があの時何よりも気を使ったのは、ソ連に恥をかかせない、彼らのプライドを傷つけないことだったということです。恥をかかせず、プライドも傷つけずに矛を納めてもらい、彼も我も対面を保つにはどうすればよいかを必死で考えたのだそうです。もし少しでもバカにされてるとか恥を感じてしまったら、相手は何をするかわからないからです。

そしてもう一つは世界の子供たちのことだったといいます。自分たちの判断いかんで、アメリカやソ連とは何も関係のない、どこかの国の、自分たちのことすら知らない子供たちの生命も未来も奪ってしまうこと、これを最も怖れたのだそうです。

私はあのどちらも譲れないあの危機的な状況の中でこの二つを最優先して考え、そして実際に危機を回避したという、この事実だけでケネディという人は真に偉大な人だったと思っています。

キューバ危機の時の、実際の大統領の会合の録音テープを基にドキュメンタリータッチで撮られた映画「13デイズ」のラスト近く、ケビン・コスナー演じるケネス・オドネルがその妻に言うのです。「明日は来ないかもしれない。もし明日が来たら、その時こそ本当に神に感謝しよう。」と。危機は回避され、いつものように日が昇り、その明日が来た時の感動的なシーンを私は忘れることができません。

北朝鮮の今回のミサイル発射は決して許されるべきことではありませんが、両国のためは勿論、世界中の子供たちのためにも、人類の未来のためにも、両国政府には最良の判断、決断をしてほしいものだと思います。今、私たちにできることはやはり、そのように、明日が来るように、祈ることだけなのでしょう。


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