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July 18, 2006

もうやめて!〜レバノン空爆

レバノンの状況は極めて大変なことになっています。昨晩このブログを書いた後、寝る前にBBC、CNN、フランス2のニュースをチェックして愕然としました。イスラエルのレバノンに対する空爆は、ヒズボラの拠点があると言われていた南部の国境地帯どころか、トリポリやバールベックのような北部の都市からビブロス、サイダ、ティールと、レバノン全土の主要都市に及んでいるというのです。

ティールは昨年いだきしんさんと高麗恵子さんの「高句麗伝説」コンサートが行われた美しい、世界最古の都市であり、バールベックも、本来なら今年コンサートが行われ、私も行く筈の場所でした。ここはその名の通りバアルという中東一帯に影響力のあった神様の神殿があるところです。そしてサイダーー。ここは、歴史に詳しい方ならシドンと言った方が通りがいいかもしれません。十字軍の要塞のお城で有名な港町ですが、昨年の「高句麗伝説」コンサートの折に訪れた方も少なくないと思います。私の友人の一人は、ここのお菓子屋さんで買ったというベクラワというとてもおいしいアラブのお菓子をお土産に買って来てくれました。お菓子のパッケージにはそのお城の写真が載っており、私はその港町の空気を感じながらそのお菓子を食べたものです。

そのサイダが爆撃によって破壊されている様子をBBCの映像で見てしまったのです。いえ、サイダに限らず、ティールにしても、バールベックにしても、自分にとってはあまりに身近な町になってしまっており、もうやめて! と心の中で叫ばずにはいられないのです。一体、自国の兵士が拉致されたからと言って、隣国にこれだけの全面的な戦争をしかけるとは、どうかしています。一体、何を考えているんでしょうか? やはり、この人たちには、イエスが生まれたのを知って、ユダヤ中の2歳以下の男児を殺させた王様の血が流れているのでしょうか?

それに、昨日も書いた通り、レバノンにはイスラエルを支持してくれるはずのヨーロッパの国の人たちが多数いるのです。昨日は、イギリスが軍用ヘリを使って37人救出したとか80人まで搬送したとか言っていましたので観光客程度かと思っていましたら、BBCやフランス2のニュースでわかったのは、とんでもない数の外国人がレバノンにいるということです。

カナダ人:     40,000人
フィリピン人:   30,000人
オーストラリア人: 25,000人
アメリカ人:    25,000人
イギリス人:    22,000人
フランス人:    20,000人

実際に、カナダ人に死者が出たということで、脱出が始まっていますが、空港が使えませんので、或いはヘリ、或いは陸路バスで、或いはキプロスのリマゾールからのフェリーといった手段でレバノンを退去しようとしています。が、例えばフランスの場合ですと、この20,000人のうち、脱出の確保ができたのは僅か1,200人なのだそうです。

これだけの外国人がいることがわかっていながら、しかも観光シーズンであることがわかっていながら空港や港湾などのインフラを中心にレバノン全土に爆撃をしかけるイスラエルというのは、一体どういう国なんでしょう。或いはこうした国々を巻き込んで情勢を有利に導こうという、北朝鮮と同じような瀬戸際外交なんでしょうか?

何れにしても、罪のない一般の市民を、そして更には外国人をも巻き込んでしまうような行為は許せません。憎しみは更なる憎しみを増し、互いの命を傷つけるだけです。一刻も早く矛を収めてほしいものと思います。

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